高濃度ビタミンC点滴について
- 2025年12月1日
- お知らせ
みなさんこんにちは。
12月に入り、一段と寒さが増してきていますが、体調お変わりないでしょうか。
本日は「高濃度ビタミンC点滴」についてお話します。
高濃度ビタミンC点滴とは?
高濃度ビタミンC点滴は静脈に直接投与することで経口摂取と比べると血中濃度が20~50倍ほど増加すると言われています。そのため、ビタミンCは点滴で取り入れた方が効率がよく、高い効果が得られるというメリットがあります。
当院では高濃度ビタミンC点滴の10gと20gをご用意しています。20gをご希望の方は併せてG6PD検査も受けていただきます。この検査はG6PD欠乏症かどうかを調べることができます。G6PD欠乏症は数千人に1人ほどの割合で発症する赤血球の代謝に関与する酵素の遺伝子異常による先天性の疾患です。大量のビタミンCを点滴で投与すると血中のビタミンC濃度が上がって重度の溶血性貧血を引き起こす恐れがあります。
高濃度ビタミンC点滴20gをご希望の際には診察時にご案内させていただきます。
高濃度ビタミンCの効果は?
ビタミンCはコラーゲンやエラスチンを増やしてハリや弾力のある肌作りをサポートします。さらに、セラミドの生成を促すことで肌に潤いを保ってくれることやメラニンの抑制作用もあるため、しみやにきび跡の色素沈着にも効果があると言われています。
また、強力な抗酸化作用があり、体にたまった活性酵素(サビ)を中和して老化を予防する効果や免疫力を高める効果もあります。インターフェロンの産生を促進させることでウイルスや病原体を排除する働きを助け、風邪の予防や疲労回復効果も期待できます。
海外ではがん治療の代替療法や補完療法としても注目されています。
高濃度ビタミンC点滴の頻度は?
高濃度ビタミンC点滴は、即効性はありますが、ビタミンCは体内で長期間蓄えておくことができません。そのため、定期的に点滴療法を行うことで効果を維持することができます。
個人差はありますが月に1~2回を目安にご希望や症状に合わせて点滴を受けていただくことをお勧めしています。
この時期は体調を崩しやすい時期でもありますので、この機会に風邪予防や免疫力アップのために高濃度ビタミンC点滴を受けてみてはいかがでしょうか?