蕁麻疹
- 2024年11月1日
- お知らせ
皆さんこんにちは。
だんだんと気候が変化してきました。寒暖差がある日も多いですが体調は大丈夫ですか?
今月はそんな寒暖差とも関係のある蕁麻疹のお話をしたいと思います。
蕁麻疹は突然赤み(紅斑)や皮膚がふくらむ病気です。
いつの間にか消えるのですが、別の場所に現れてはまた消えることを繰り返すのが特徴です。症状が現れてから6週間以内を急性蕁麻疹、6週間以上を慢性蕁麻疹と呼びます。
蕁麻疹は主にヒスタミンという物質により、赤み、ふくらみ、痒みが起こります。
蕁麻疹は大きく2つに分けられます。
特発性:自発的に症状が現れるタイプ
刺激誘発型:特定の刺激に反応して現れるタイプ(寒暖差で蕁麻疹が出る方はこのタイプです)
全体の7割の患者さんは自発的に症状が現れるタイプですので検査をしても原因はわからないことが多く、基本的には原因を調べるための検査は行われません。ただし必要に応じて医師が判断し、検査を検討することもあります。
<治療>
治療は抗ヒスタミン薬などの薬物療法が中心となります。毎日決められた量と回数にお薬を服用し、症状が軽くなってきたらだんだん薬を減らしていきます。症状がなくなってもしばらくは内服を続けることが大切です。
蕁麻疹の症状は1時間~数時間で治まるものが多いので、診察の時には症状がないことがよくあります。具体的な赤みやふくらみの状態を観察することでわかることも多いため症状が現れた時に写真を撮っておき、相談されることをお勧めします。