アレルギー科
アレルギー科
皮膚はアレルギー反応の起こりやすい場所です。 以下の疾患に対応しております。
花粉が原因で引き起こされる季節性アレルギー疾患です。 3大症状は「くしゃみ、鼻みず、鼻づまり」で、鼻や目から侵入した花粉を外に追い出そうとする生体防御反応としてこれらの症状が現れます。 また花粉皮膚炎といって、顔などの露出した皮膚が赤く痒くなることもあります。
血液検査で原因アレルゲンが分かります。 特にスギ花粉症は冬の終わりから春にかけて、毎年多くの人を悩ませています。スギの他にもヒノキ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど季節ごとの花粉があります。
症状に合わせて、内服薬、点眼薬、点鼻薬、外用薬を使用します。 花粉が飛びはじめる前に治療を始めると、症状を遅らせたり軽くできる可能性があります。 *当院では舌下免疫療法は行っておりません。
アレルギー性接触皮膚炎は、化粧品、毛染め料、金属、ゴム製品などに使われる物質が原因となり、痒みを伴う赤みや水疱を生じさせます。
原因物質を特定するために、「パッチテスト」を行います。
原因物質を取り除きます。 ステロイド軟膏を外用し、場合によっては抗アレルギー薬を内服します。
食物によって、蕁麻疹、湿疹などの症状が、免疫を介して引き起こされます。 皮膚だけでなく、呼吸器、循環器、消化器などに症状が出現するとアナフィラキシーと呼び、血圧低下や意識障害など生命をおびやかす危険な状態にいたることもあります。 アレルギー症状の原因となる食物は、0歳では卵、牛乳、小麦の順で多く、1歳以降は卵と牛乳の頻度は減少し、いずれも寛解する可能性が高いです。学童期では甲殻類、果物類が多くなります。
血液検査(アレルギー検査)で原因アレルゲンが分かります。 最も確実な診断方法は食物経口負荷試験ですが、アナフィラキシーの危険性があるためご希望の方は紹介状を作成いたします。
金属の接触により、接触部位に赤みや水疱が生じる遅延型アレルギーです。 接触皮膚炎など接触部位のみ発症する場合と、掌蹠膿疱症、異汗性湿疹、紅皮症など全身型のアレルギーとして発症する場合があります。
原因として多い金属は、ニッケル、コバルト、クロム、金です。パラジウムなどの歯科金属によることもあります。
パッチテストを用います。 ※当院では、ニッケル、コバルト、クロム、金の含まれたパッチテストは行っていますが、他の金属については対応しておりません。
原因金属に触れないことが第一です。 外用薬、内服薬で治療します。
ある特定の薬物に対する過剰な免疫反応で、ほとんど即時型か遅発型のアレルギーによります。 原因としては内服薬や注射薬が多く、湿布や塗り薬、点眼薬、吸入薬も原因になります。 原因の薬剤を中止すればすぐに治る軽いものから、発熱、全身の皮膚症状が広がって肝臓、腎臓など多臓器障害にも及ぶ重いものまであります。 皮膚症状として現れることが多いため、皮膚症状がある場合は薬疹と呼ばれ、蕁麻疹、紅斑、水疱などいくつかの種類があります。
遅発型アレルギーの場合は、血液検査(DLST)を行います。
原則は、原因薬物を中止することです。 その上で、抗アレルギー薬やステロイドの内服、ステロイド外用による治療を行います。